おはようございます。
役員の井尻です。
本日は呼吸パターンについてです。
回数は当然ですが、パターンや異常パターンを理解しておくことで評価やリスク管理にも繋がります。
ぜひ、頭にいれておいてほしいです。
★呼吸の状態
様式:視診にて肩または腹部を観察し、視診で呼吸運動が確認しにくい際には聴診にて計測する。健常者の1分間の呼吸数は14~20回である。呼吸を調べるには数、リズム、一回換気量の異常と努力性の有無に注意する。また、吸気と呼気の比率(I/E比)は1:2で吸気の延長は上気道の狭窄・呼気の延長は慢性閉塞性肺疾患における末梢気道の閉塞で生じ、1:4程度にもなる。
また呼吸運動様式としては主に肋間筋により胸郭を中心に行われるものを胸式、横隔膜や腹筋により腹部を中心に行われるものを腹式とした2つが存在する。通常は混合した胸腹式が多い。
※呼吸パターン
・頻呼吸:呼吸数の増加24回/分以上
・徐呼吸:呼吸数の減少12回/分以下
・過呼吸:呼吸振幅の増大
・浅呼吸:呼吸振幅の減少
・過換気:呼吸回数および振幅増大
・無呼吸:呼吸停止
○異常呼吸パターン
呼吸仕事量の増加している時にみられる。
横隔膜は強いが他の呼吸補助筋や肋間筋が弱い場合にはシーソー呼吸がみられ、横隔膜が弱い場合はフーバー徴候がみられる。
その他、周期性呼吸、鼻翼呼吸、下顎呼吸、交代性呼吸などがあります。
【まとめ】
基本的には呼吸パターンと書いた上記を記憶しておいてもらいたいです。
それで患者さんの現在の呼吸状態が把握できると思います。