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  • 2017年11月21日

関節の分類①

関節の分類①

関節の分類① 640 425 日本徒手医学リハビリテーション協会-姫路発、疼痛治療を学びたい理学療法士必見

役員の井尻です。

関節の分類を今日から書きますね。
まず、関節面の形状からの分類です。
可動関節は向かいあう骨端縁である関節面の形状から、一般的に以下のように分類されます。
球関節・臼状関節・楕円関節・顆状関節・蝶番関節・鞍関節・車軸関節・平面関節の8つです。
本日は3つの1~3番をピックアップして記載します。

①球関節
関節を構成するふたつの骨のうち、凸状の骨端である関節頭が半球状をしており、凹状の骨端である関節窩が浅い受け皿状をしている。関節窩の窪みが比較的浅いため、きわめて自由ですべての方向に運動可能な多軸関節である。(例:肩関節)

②臼状関節
球関節の異型とされているが、関節窩の窪みが深い臼状になっており、球状の関節頭の半分以上が関節窩にはまり込んでいる。
この関節も球関節と同様に自由ですべての方向に運動可能な多軸関節であるが、球関節よりも関節窩が深いため、運動が制限され、可動範囲が狭くなる(例:股関節)

③楕円関節
関節頭はラグビーボールのような楕円形の凸面で、関節窩はそれに応じて楕円形の凹面である。この楕円形の長軸とそれに直行する短軸のふたつの運動軸をもつ二軸性の関節である。そのため回旋運動はできないが、ふたつの運動軸を複合させた回旋のない円運動は可能である。(例:橈骨手根関節)

<まとめ>
私自身、球関節と臼状関節の違いは忘れてしまっていました。骨頭の関節窩へのはまり込んでいる多さが分類のポイントのようですね。
また、楕円関節は2軸関節で回旋のない円運動は可能であるというのは運動学的にポイントになると思います。