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  • 2017年10月17日

姿勢の8つのポイントお伝えします!

姿勢の8つのポイントお伝えします!

姿勢の8つのポイントお伝えします! 640 480 日本徒手医学リハビリテーション協会-姫路発、疼痛治療を学びたい理学療法士必見

おはようございます!!

役員の井尻です。
今回は姿勢の安定性の8つのポイントについて書こうと思います。
かなり、物理学的なところが多いとは思いますが参考にしていただけるとありがたいです。

①支持基底面の面積
一般的に面積が広いほど安定性が良いです。
※片脚立位→開脚立位→杖を持った立位

②支持基底面と重心線の関係
重心線が支持基底面の面積内に落ちているときは平衡が保たれています。
また、重心線が支持基底面の中心に近いところに落ちるほど安定性がよいです。

③重心の高さ
高さは相対的に低位なほど安定性がよい。
※同じ物でも横に寝かす方が安定します。

④物体の質量
質量が大きいほど安定します。
ただし、外力が加わるときや、それ自身が運動しているに限る。

⑤摩擦力
床との摩擦面に生じる摩擦抵抗が大きいほど安定します。
ただし、外力が加わるときや、それ自身が運動しているに限る。
※摩擦係数が高い靴を履く方が安全である。

⑥構造の分節性
人体は頭部・体幹・四肢と複雑な分節構造で成り立っている。分節構造物より単一構造物の方が安定性がよい。
a.上位分節の重心線が下位分節との接触面内に落ちる
b.全体の重心線が最下位分節の支持基底面の内に落ちる
※ダルマ倒しのイメージで全てのパーツにブレがない方が安定します。

⑦心理的要因
閉眼・高所など不安感が増して平衡機能が失われることを経験する。
※平地を綱渡りするのとサーカスのように高所を綱渡りするのは違いがでますよね。
カイジを知っている人はイメージしやすいかも…

⑧生理学的要因
神経系による姿勢保持機構や重心に抵抗して姿勢を保持する抗重力機構が働く。

◇まとめ
すべての項目に対して考えるのは難しくても、支持基底面の面積を広げるために杖や歩行器を使うことや、ゴムがしっかりした靴を履くように指導するだけでも理屈のあることができていると思います。
また、理屈や本質を知って指導するのと何となく指導することは全く別です。
セラピストとしては重心をどうすれば支持基底面の真ん中に保持できるか、もしくはなぜ保持できないか考えられると良いと思います。
次回は姿勢戦略について書こうと思います。