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  • 2018年10月23日

急性肺血栓塞栓症はこれを見て!!

急性肺血栓塞栓症はこれを見て!!

急性肺血栓塞栓症はこれを見て!! 640 427 日本徒手医学リハビリテーション協会-姫路発、疼痛治療を学びたい理学療法士必見

おはようございます。
役員の井尻です。

前回から急性肺血栓塞栓症についてまとめています。
特に重要と思いますのでぜひみてほしい疾患です。
よろしくお願いします。
本日は検査・治療をお伝えします。
急性肺血栓塞栓症はこれを見て
○検査
①血液凝固:FDP・D-dimerの増加が重要。
②胸部X-P:所見を認めないことが多い。肺炎様陰影、横隔膜の挙上が多い。
・肺門部肺動脈主幹部拡大(ナックルサイン)
・血流が途絶した末梢肺野の透過性亢進(ウェスターマークサイン)
・心陰影の拡大
③動脈血ガス:PaO₂の低下(Ⅰ型呼吸不全)、PaCO₂は正常か低下してアルカローシスになる。
④胸部造影CT:肺動脈に血栓による欠損像が認められる。

治療
バイタルサインの安定化が一番である。
①抗凝固療法
 急性期はヘパリンで開始し、ワルファリンへ変更する
②血栓溶解療法
 ショック、急性右心不全を伴うときウロキナーゼや組織プラスミノーゲンアクチベーターを投与する
③呼吸管理
 低酸素血症に対して酸素療法を行う。
④再発防止
 下大静脈フィルターの留置

【まとめ】
治療前にD-dimerの増加をチェックしておくことが重要かと思います。
比較的簡単に確認できますし、リスクがあるという目でみることが大切かと考えますのでぜひ実践してほしいです。