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  • 2018年8月30日

体位ドレナージ5つの体位とは?

体位ドレナージ5つの体位とは?

体位ドレナージ5つの体位とは? 978 1024 日本徒手医学リハビリテーション協会-姫路発、疼痛治療を学びたい理学療法士必見

おはようございます。
役員の井尻です。
体位ドレナージ5つの体位とは?
本日は体位ドレナージについてです。
少し聞きなれない用語という方はぜひご覧ください。

痰などの分泌物が貯留した肺区域を上にした体位をとることで、重力を利用して分泌物を移動・排出させる方法である。
また、粘液が貯留している部位が上になると酸素化が改善するという利点もあります。

粘液のドレナージ効果だけでなく、粘液貯留部位に換気が入りやすくなることで、換気の改善がなされ、呼吸運動の改善によって機能的残気量が正常化します。
さらに血流が重力によって換気のよい下側に移動することで、換気血流比の不均衡の改善が促される。

※スクシージングなど他の排痰法と組み合わせて行うと、より効果的である。
肺区域ごとに以下のように決められた体位がある。

・仰臥位…肺尖部、前上葉区、前肺底区
・側臥位…外側肺底部、患側上の肺野
・腹臥位…上下葉区、後肺底区
・45度前傾側臥位…後上葉区
・45度後傾側臥位…中葉、舌区

禁忌
・頭頸部外傷後
・脊髄損傷急性期
・術後の不安定期
・出血傾向を伴う循環動態不安定
・頭蓋内圧20mmHg以上
・膿胸、胸水のドレナージされていないもの
・大量胸水
・肺塞栓
・無処置の肋骨骨折
・原発性肺水腫
・体位変換に耐えられそうにない高齢
・精神不安定
・無気肺

【まとめ】
基本的には痰がある肺葉区を上にした肢位をとることであると考えておけば差つかえないと思います。
スクイージングなどと併用して使用してくださいね。