おはようございます。JMR協会の堀です。
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シリーズ：片麻痺シリーズ
【テッパン治療】片麻痺患者で降段ができない場合の治療４選
前回に引き続き、階段降段時に麻痺側下肢が内側に入ってしまい,
非麻痺側下肢を接地するスペースがなくなってしまうケースの治療法をご紹介します。
①体幹正中位保持の運動療法 (立位)
非麻痺側に荷重した状態で保持させる.
非麻痺側に体幹が側屈しないように注意する.
可能になったら麻痺側の骨盤を挙上させる
②非麻痺側の片脚立位運動療法
・非麻痺側片脚立位において、 麻痺側骨盤が下制しないように制御させる. 体幹が側屈しないように注意する
10cm台上で非麻痺側の片脚立位をとらせ, 麻痺側骨盤が下制しないように保持させる。 麻痺側上肢で平行棒を把持 できる場合は、両側で把持させると体幹の傾きを制御しや すくなる.
③麻痺側股関節内転が原因の場合の運動療法横歩き運動療法
・平行棒内から開始し, 可能になれば徐々に上肢の支持量を減らして横歩き運動療法を実施する
麻痺側方向へ横歩きする際には,OKCでの股関節外転筋のトレーニングとなり,
非麻痺側方向へ横歩きする際には, CKCでの股関節外転筋のトレーニングとなるため、両方向に横歩きを実施する.
麻痺側上肢も平行棒を把持できる場合は把持させると、体幹の傾きを制御しやすくなる. 体幹が傾かないように注意しながら横歩きをさせる
④ 後方重心が原因の場合の運動療法一降段運動療法
後方重心となると、麻痺側下肢の振り出しに十分な股関節屈曲が必要となる. そのため, 股関節内転筋を優位に働かせて股関節屈曲を行っている場合, 振り出し時に股関節内転運動を伴いやすくなる.
非麻痺側下肢片脚立位での重心移動と脛骨の前傾により麻痺側骨盤の前方移動を促し、股関節屈曲を強調しないように運動療法を実施する.
・体幹を正中位に保持した状態で麻痺側骨盤が前方回旋できるように運動療法を実施する。
・平行棒の中で10cm台を使用して実施し, 可能になったら階段を使用して実施する.
・非麻痺側足底の前方に重心を移動させながら麻痺側下肢を降ろさせる.
麻痺側下肢の振り出しを意識しすぎると股関節内転筋の収縮が優位となりやすいため、
非麻痺側下肢片脚立位での重心移動を徹底させる.
以上で終わります。
もっと効率のよい治療法などありましたらコメントをくださいね。
みんなで効率のよい治療を共有していきましょう(^^)/
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