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シリーズ：片麻痺シリーズ

【すぐ再生！！】トレンデレンブルグ様現象の原因と治療

本日はトレンデレンブルグ現象についてお話したいと思います。
特に片麻痺患者さんの場合をメインにお伝えします。
そもそもトレンデレンブルグ現象とは「立位や歩行で患側に体重が乗ると健側の骨盤が下がる現象」で「原因は中殿筋だ」と覚えたセラピストが多いのではないでしょうか？

片麻痺の患者さんの場合でも「麻痺側の中殿筋などの股関節外転筋の筋緊張が低下しているため、歩いている時に麻痺側の立脚相で非麻痺側の骨盤が下がる」と考えているセラピストの方が多いのではないでしょうか？
もちろんその可能性はありますが、臨床では股関節外転筋の筋力低下がない場合でもトレンデレンブルグ現象がみられることがあります。
それをトレンデレンブルグ様現象とも言ったりします。

そこで今回はトレンデレンブルグ様現象の原因1つとその坐位の治療をお伝えしたいと思います。

内腹斜筋横線維筋緊張低下

立位での側方への体重移動時には内腹斜筋横線維の活動が重要であると言われています。
理由としては非麻痺側下肢は下へ上半身～仙骨の重みは下へ重力がかかっており、麻痺側下肢の床反力は上へ伝わり仙腸関節の部分でせん断力が生れます。
そのせん断力を制御するために内腹斜筋横線維が働くという訳です。

つまり、内腹斜筋横線維の筋緊張が低下している患者さんはそのせん断力を制御できませんよね。その代償としてトレンデレンブルグ様現象をとっていると考えられます。

坐位での治療

肢位：体幹直立での坐位
方法：非麻痺側上肢で側方へリーチ動作を行う
＋α：セラピストが麻痺側骨盤を引き下げると仙腸関節のせん断力が増加することから賦活につながる

まとめ

本日はトレンデレンブルグ様現象の基礎を話してきました。
トレンデレンブルグ現象は中殿筋の低下だと決めることなく臨床に望めるようになったと思っていただければ幸いです。
次回は立位の内腹斜筋横線維の治療法をご紹介します。
坐位で終わらずに歩行を改善したい場合は立位で訓練することは必須です。
ぜひ、次回もお楽しみしておいてください！！

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