おはようございます。
役員の井尻です。
学生や新人セラピスト向けに杖シリーズを書いています。
杖の合わし方はマスターしましたか?
では、本日は杖での歩行についてです。
どんなタイプがあり、どのようなときに使うかまとめていきますね。
・杖歩行の型について
足と杖の位置によって後ろ型、揃え型、前型があります。
簡単にいうと杖より足が後ろなら後ろ型、前なら前型です。
安定性は後ろ型が良く、前型は不安定な分スピードが速いです。
・2点歩行(二点一点交互支持歩行)
患側と杖を同時に出す歩行
スピード重視な歩行
・3点歩行(常時二点支持歩行)
まず、杖を出して、次に患側を出す歩行
不安定な患者や歩行初期に用いる歩行
【まとめ】
杖の歩行タイプをどれにするかはかなり難しい選択になると思います。
スピードを求める人か安定性を求める人かで変えなければいけませんし、治療で用いるときは歩行周期のどこを治療したいのかでも変わります。
例えば、立脚初期~中期にかけて練習をしたい患者にはまず、揃え型歩行を重点的にする必要があります。前型すると無理に立脚後期を出すことになり体幹が崩れた歩行になってしまう可能性があるからです。
しかし、揃え型歩行は通常歩行からかけ離れているので少しでも近い前型歩行を早期から行っていくことも必要ですよね。
臨床はやっぱり難しいと思います。