役員の井尻です
今回は骨、第2弾です
骨の基本構造を書きます。
骨は骨膜・骨質・骨髄・軟骨質から構成されています。
骨には神経・血管・リンパ管もあります。四肢の長管骨では、骨の両端を骨端部、中央部を骨幹部、骨端から骨幹の移行部を骨幹端部と区別されます。骨端の関節を形成する部分は関節軟骨で覆われています。
骨幹端および骨幹の表面には骨膜があります。骨幹端部は豊富な海綿骨組織と血行を有してため、成長期には骨端と骨幹端との間に成長軟骨板が存在する。それが骨の成長を営むが、成長が止まると骨化する。
①緻密骨
極めて硬く、多数の同心円状の層板構造になっています。
その中心をハバース管が骨の長軸方向に縦走し、これらを連絡するフォルクマン管が横走しています。ハバース管を中心とする層板構造を皮質骨の構造の単位として骨単位といいます。
②海綿骨
海綿骨は不規則な網目構造の骨梁を形成しています。層板構造やハバース管はあるが、皮質に比べその量が少ないです。体重支持に対して力学的な不利な構造です。
骨は絶えず新陳代謝を行っています。外界からの刺激に鋭敏に反応し、骨全体の形態や骨梁形成に変化が生じる現象をヴォルフの法則といいます。
◇まとめ
特に今回注目したいのはヴォルフの法則かと思います。
骨は適度な刺激がないと脆くなるのはこのせいです。
臨床的には下腿骨折の患者さんに膝立ちをさせた方がいいのは大腿骨に体重という刺激を与えて脆くならないようにするという理由でも行うほうがいいと思います。
次回はこの続きを書きますね。