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  • 2018年2月3日

筋力低下 ~ベッドレスト編~

筋力低下 ~ベッドレスト編~

筋力低下 ~ベッドレスト編~ 640 427 日本徒手医学リハビリテーション協会-姫路発、疼痛治療を学びたい理学療法士必見

おはようございます。
役員の井尻です。

本日はベッドレストではどれほど筋力低下するかという話です。
ベッドレスト、免荷、ギプス固定などの不活動により筋委縮と筋力低下が起こります。
筋力は断面積に比例するため筋委縮に比例して筋力低下はおこります。
また、健常人でも運動不足は筋委縮と筋力低下の原因となります。

高齢者の筋委縮や筋力低下の程度は高齢になるほど個人差がでることで加齢による影響だけでなく日常生活の活動量や運動習慣による影響が大きいと考えられます。
ベッドレスト後の報告では膝伸展筋力の低下は14日で約15%、20~35日間で約20%、42日間で約29%減少すると言われている。
抗重力筋である足底屈筋力、膝伸展筋力が影響を受けやすく、非抗重力筋である足関節背屈筋や上肢の筋力は影響を受けにくいようです。
10人の健常者を対象に20日間ベッドレストを行い、1週間ごとに肘関節屈伸動作、膝関節屈伸動作、股関節屈伸動作時の等尺性収縮・動作速度・パワーの変化を比較した。

結果として、パワーは膝関節・股関節で低下したが肘関節では有意な低下はなかった。
パワーの減少は筋力と動作速度、両方の低下によって引き起っていた。
ベッドレスト1週間で筋力低下が起こり、期間の増加に伴い低下率も増加する。

<まとめ>
ベッドレストやギプス固定すると1日で約2~3%の筋力低下すると言われています。
このデータからも早期離床し、リハビリを進めていくことが重要かわかりますよね。
患者さんの動機づけにも使えるデータかと思います。