おはようございます。
役員の井尻です。
2回にわたって拘縮の分類について書こうと思います。
治療を行っていくにあたっても拘縮の原因を知るということは重要なことです。
今回は発生時期による分類と原因による分類です。
①発生時期による分類
時期によって先天性拘縮と後天性拘縮に分かれる。
・先天性拘縮
先天性内反尖足や先天性多発性関節拘縮症のように骨、関節、軟部組織の先天性疾患に伴って生じるものである。
・後天性拘縮
後天的な原因で生じるものであるが、拘縮の原因や病変の存在する組織によって、これをさらに分類できる。
②原因による分類
Halarの分類が代表である。
拘縮の原因を関節性、軟部組織性、筋性に分けている。
・関節性
関節を構成する関節包、滑膜、靭帯などが炎症や外傷によって、初期にコラーゲンの線維の短縮が起こり、結合組織の増殖が続くものである。
・軟部組織
皮下軟部組織、腱などに起こった炎症、変性、虚血変化がコラーゲン線維の結合を増長するもので瘢痕拘縮もこれに属する。
・筋性
筋の短縮や萎縮によって起こる拘縮で、長期固定による不動などの筋の内因性原因と神経麻痺による外因的原因に分かれる。
<まとめ>
治療を行っていくにあたってヒントになるのはエンドフィールが一番かもしれませんね。
硬さか感覚をしっかり意識しながら動かすようにして原因を追究してその治療をすればよいのではないかと思います。