• 理学療法士・作業療法士必見のリハビリ講座・徒手療法セミナー講座

  • 2017年11月6日

定位って何?

定位って何?

定位って何? 640 360 日本徒手医学リハビリテーション協会-姫路発、疼痛治療を学びたい理学療法士必見

おはようございます。
JMRの堀です。
前回から、「姿勢制御シリーズ」について
お話しています。

難しいですが、ちゃんと理解すると
より患者様の状態を
わかるようになると思います。

静的姿勢制御について
以前、大きく図で示した通り、
どのようなコントロールで姿勢を
静的に保持しているのかを
評価するためには、
静的姿勢制御の中身を知る必要があります。
定位と平衡と分ける事が出来ます。

本日は、定位についてお話します。

定位(Postural Orientation)とは?
床面や座面などの環境に対して、
適切な身体の位置を
調整する定位があります。
初めて聞く言葉だという方も
多いのではないでしょうか?
例えば、坂道などの斜面に立つ時、
自然と高い方に荷重を掛けて立ちます。
正面が高い方であれば、
足関節は背屈位となり、
180度向きをかえれば、
底屈位で立つ事になります。
ソファに腰かける際には、
骨盤を後傾して座りますね。
もし、背もたれがない椅子に
腰かける場合には、
骨盤を起こして良い坐位姿勢になります。

そのように、
環境にあった骨格アライメントを
構築できる能力を知ることで、
対象者の定位について評価する事が出来ます。
言い換えれば、
状況に応じて座るという行為も
変わってくるという事ですね。
その状況に応じて変える事ができず、
常に同じパターンで行動しているとなれば、
問題であり、もしかして障害が
生じているという事になります。
それが障害分類で誤用性症候群ですね。

セラピストであれば、
誤用性症候群・過用性症候群・
廃用症候群の中で、誤用性症候群に対して、
ちゃんと対応できるようにしたいですね。

余談:誰でもできる仕事を
しているセラピストは、
以前の職場でいましたが
そんなセラピストが
存在しづらい業界にしたいですね。

環境を把握する認知能力、
環境を感じとる体性感覚、
環境に合わせる関節可動域や筋力

上記の能力を持ち合わせているかを
評価していく事が大切です。

定位=目に見えやすいもの

最後まで読んで頂き
本当にありがとうございます。
次回は、
静的姿勢制御の中の
平衡についてお話していきます。