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  • 2017年10月19日

姿勢戦略って…!?というあなたに

姿勢戦略って…!?というあなたに

姿勢戦略って…!?というあなたに 640 427 日本徒手医学リハビリテーション協会-姫路発、疼痛治療を学びたい理学療法士必見

役員の井尻です。
今回は姿勢戦略です。
学生とバイザーのやり取りで

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学生 「外乱の反応が見たいです」
患者さんに外乱を与えて反応を確認
バイザー 「戦略使えてる?」
学生 「……」 戦略って?

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となれば参考にしていただきたいです。

戦略は3つあります
①足関節戦略
②股関節戦略
③ステップ戦略

①足関節戦略
支持面が安定している場合に使用され、足関節の可動域や足関節周囲筋(下腿三頭筋・前脛骨筋など)が必要な戦略です。

②股関節戦略
身体動揺が大きい場合や支持面が不安定な場合に使用される。高齢者は感覚機能の低下により姿勢の修正が遅れるため、身体の動揺が大きく、足関節の可動域や筋力の低下しており、股関節戦略を使用することが多い。

③ステップ戦略
支持基底面内での姿勢保持が不可な場合に足を踏み出して新たな支持基底面を形成する戦略である。高齢者はステップ戦略が遅れて転倒することが多い。

◇まとめ
全ての戦略がとれることが最善であると思われますが、やはり片麻痺患者や高齢者では難しいと臨床上では感じております。そこで個人的にはステップ戦略がとれているかで自立度を検討していくことが多いです。
歩行時や立位時に外乱を与えてステップは出るか、その後止まれるか、不意にでも可能かなど観察しています。
自分の中で自立の評価項目を作っておくことはすごく大切なことだと思います。
次回は抗重力筋について書こうと思います。