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  • 2018年3月29日

スクワットを応用してみよう!!

スクワットを応用してみよう!!

スクワットを応用してみよう!! 568 1024 日本徒手医学リハビリテーション協会-姫路発、疼痛治療を学びたい理学療法士必見

おはようございます。
役員の井尻です。
前回まではスクワットの概要についてお話しました。
では環境を変えてみるとどのような変化があるのかをまとめていきたいと思います。

①両足と片足の影響
股関節周囲筋は両足スクワットでは5%程度の低い筋活動であるが、片脚にすることで股関節伸筋と外転筋は20~30%増加する。また、大腿四頭筋の筋活動は50%まで増加する。
しかし、ハムストリングスと内転筋には変化が少ない。

②膝関節屈曲角度
30°と60°で比較した場合、屈曲角度が大きい方が大腿四頭筋の筋活動は増加するが、ハムストリングスは変化はない。
その他の筋群も変化は乏しかった。

③膝関節屈伸速度の影響
早くなるにつれて、大殿筋・中殿筋・ハムストリングスの筋活動は増加するが、大腿四頭筋では変化はみられなかった。

④足圧中心の変化
足圧中心位置を前方と後方でスクワットを行った際の下肢筋力を比較した。
大腿四頭筋は後方重心でスクワットを行うことで筋活動は増加する。腓腹筋やヒラメ筋は前方重心でスクワットを行うと筋活動は増加する。

⑤体幹前傾位の影響
前傾0°と60°でスクワットを行い下肢の筋活動を比較した。
大殿筋と半腱様筋が60°のスクワットで筋活動が増加した。
筋力トレーニングの効果的には低値であった。

⑥股関節内転筋方向への収縮
スクワットに股関節内転筋の等尺性収縮を加えながら行った。
30°屈曲位にて大腿四頭筋とハムストリングスに増加あり、広筋群では特に内側広筋の斜走線維の選択的収縮が得られた。

【まとめ】
環境を変えることでこのような変化が生れます。狙った筋などがある場合は取り入れても良いかもしれませんね。ただし、無理しないように心がけてくださいね。