おはようございます。
役員の井尻です。
新人セラピストの方、SLRとパテラセッティングの違い理解していますか?
今回はそれぞれの特徴を整理しながらまとめます。
下肢伸展挙上(SLR)
SLR動作時の大腿四頭筋の筋活動を条件の差で述べる。
対側の膝関節の屈曲角度には左右されない。
また、挙上角度による差は大腿直筋と内側広筋では10°で高く、外側広筋は45°で高い
ただし、負荷量の増加による筋活動の増加が大きいのは大腿直筋だけである。
Soderbergらの最大抵抗をかけたSLRでは大腿直筋72%に対して内側広筋38%という低い筋活動であったと報告している。
膝関節伸筋というよりも股関節屈筋のトレーニングと考えるほうが良い。
パテラセッティング
大腿直筋に比較して内外側広筋の筋活動が高いトレーニングである。
背臥位でのパテラセッティングと腹臥位でのパテラセッティングでは大腿四頭筋の筋活動が全て増加するが特に大腿直筋は増加率が高い。
また、膝関節伸展位の特異的な筋力増強トレーニングで行ったり、膝蓋上包の癒着を防ぐためにも有効である。
【まとめ】
SLRは股関節屈筋としての大腿直筋、パテラセッティングは膝関節伸展としての広筋群を狙ったトレーニングとして考えた方が良いですね。特にパテラセッティングは筋トレ以外にも効果があるため膝のOPの患者さんなどにはドンドン行ってほしいトレーニングです。