おはようございます。
役員の井尻です。
高強度の運動を行うと筋線維ではどのタイプが肥大するかという話をさせていただきます。
結論としては高強度のトレーニングでは速筋線維の肥大率が大きいです。
トレーニング後の筋線維の肥大率をタイプ別に検討すると、特に強い負荷を与えるトレーニングの場合に遅筋線維であるtypeⅠ線維より速筋であるtypeⅡ線維の肥大率が高い。
筋力トレーニングは蛋白同化作用を持つテストステロンの分泌を促進し、typeⅡ線維ではtypeⅠ線維に比べアンドロゲン受容体が多く、アンドロゲンに対する結合能も高いため肥大が起こるとされている。
トレーニングによる筋線維タイプの変化に関してはtypeⅡ線維間でのタイプの移行は起こるがtypeⅡとⅠ間の移行が生じる可能性は低い。
筋線維タイプの変化に対するトレーニング効果は等張性、等尺性、等速性などの運動様式や短縮性、伸張性などの収縮様式による違いはなく、むしろ負荷強度・反復回数・セット数・運動頻度などの運動条件の違いがタイプ移行の程度に大きく関与するとされている。
<まとめ>
興味深いのは運動様式や収縮様式による違いはないが、運動条件の違いであることかと思います。よって、運動条件に重きをおいてリハビリメニューや自主トレを考える必要があるということですね。