おはようございます。
役員の井尻です。
今回は運動単位とは?です。
筋出力のことを考えるのにあたってかなり重要な部分かと思います。
ここは患者さんを考察していく時にはずせない考え方になります。
運動系の基本的な単位を運動単位という。前角細胞から出た運動神経は多数の筋線維を支配する。
一つの運動単位は1個の運動ニューロンと支配されている筋線維群から成り立つ。
運動単位を神経筋単位ということもある。
1つの筋は多数の運動単位で構成される。
1本の運動神経が何個の筋線維を支配しているかを神経支配比という。
神経支配比は筋の機能によって異なり、指や舌、眼球などを動かす筋のような精密な動きをする筋では支配比は小さく、力の強い大まかな運動をする大腿や体幹の筋では大きい。
もっとも弱い筋収縮はひとつの運動単位の活動によるものであり、もっとも強い収縮は筋の全ての運動単位が同調して活動するときに起こる。
筋収縮の程度は活動している運動単位の発射頻度、活動する運動単位の数および各運動単位の活動のタイミングの一致によって変化する。
筋伸張反射において弱い刺激で活動する閾値の低い運動単位は遅筋であり、強い刺激に反応する閾値の高いのは速筋である。
随意運動でも特殊な場合を除いて発生する筋張力の強弱に関係なく運動単位の発射機序は一定している。
活動電位の小さい運動単位からまず活動し、次第に活動電位の大きい運動単位が活動する。
これをHennemanのサイズの原則という。
<まとめ>
活動している運動単位の発射頻度、活動する運動単位の数および各運動単位の活動のタイミングの一致この3つが特に筋出力では重要かと思います。なので筋トレした際の序盤では筋の量は増えていないので上記の3つが特に影響していると考えられます。