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  • 2017年12月21日

拘縮の分類パート②

拘縮の分類パート②

拘縮の分類パート② 640 480 日本徒手医学リハビリテーション協会-姫路発、疼痛治療を学びたい理学療法士必見

おはようございます。
役員の井尻です。
2回にわたって拘縮の分類について書いています。

治療を行っていくにあたっても拘縮の原因を知るということは重要なことです。
今回は病変の存在する組織による分類です。
病変の存在する組織による分類としてはHoffaが代表的である。
拘縮を皮膚性、結合組織性、筋性、神経性、関節性に分類している。

・皮膚性
皮膚の熱傷、創傷、炎症などによる瘢痕拘縮のことである。
・結合組織性
皮下軟部組織、靭帯や腱などの結合組織の病変に起因するものである。
・筋性
急性や慢性の筋炎などの筋自体の病変によるものや、長期固定などの筋の退行変化によるもの、Volkmann拘縮などの筋の血行障害によるものがある。

・神経性
末梢神経や中枢神経系の疾患によるもので、疼痛を回避するために起こる反射性拘縮、中枢神経系麻痺が原因で筋緊張不均衡のため起こる痙性麻痺、末梢神経麻痺により起こる弛緩性麻痺に分けられる。

・関節性
滑膜、関節包、靭帯などが炎症や損傷によって萎縮や癒着を起こしたもので強直との区別が困難である。

<まとめ>
意外に神経性や皮膚性の拘縮って言われたらそうだけどとなる方もいるのではないでしょうか?
OPなどの後で可動域制限になる患者さんもいると思います。皮膚のモビライゼーションなども行う必要性もあると考えます。もちろん、皮膚の状態を把握して行うのは大切ですよ。