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  • 2017年12月12日

関節と血管・感覚受容器の関係とは!?

関節と血管・感覚受容器の関係とは!?

関節と血管・感覚受容器の関係とは!? 640 480 日本徒手医学リハビリテーション協会-姫路発、疼痛治療を学びたい理学療法士必見

おはようございます。
役員の井尻です。
今回は関節と血管と感覚受容器について書きますね。

①血管
関節周囲動脈叢から分布した血管が豊富にあり、多くの血管は関節包を貫き、滑膜まで到達する。滑膜まで到達した血管は滑膜の辺縁で吻合し関節血管輪を形成する。
その役割は滑膜と血液の間で水分や蛋白、糖を活発に交換することである。リンパ管はこれよりもう少し下層にあり、血管に沿って分布している。

②感覚受容器
全ての関節は機械的刺激受容器と自由終末である侵害刺激受容器の支配を受ける。それらは関節包や靭帯に豊富に存在し、それぞれ異なった太さの神経線維の支配を受けている。
関節包線維膜にパチニ小体、ゴルジ・マイスネル小体、ルフィニー小体が存在する。
これらが運動の速度や方向、関節への過剰な機械的ストレスを感知している。
侵害刺激受容器である自由終末は関節包線維膜、靭帯や滑膜などに存在し、関節の過剰な運動による機械的刺激と化学的刺激により痛みを感知する。

★受容器と刺激
パチニ小体:振動や関節の動きと加速度
ゴルジ・マイスネル小体:関節包の圧迫
ルフィニー小体:関節包の伸張の方向と速度・関節内圧の変化・関節の位置と速度
ゴルジ靭帯終末:靭帯の伸張・緊張
自由終末:非侵害性の物理的ストレス・侵害性ストレス・痛み・生化学反応

<まとめ>
受容器に何か問題があると関節にそれだけストレスがかかるということですね。もちろん、人工関節なども受容器を侵害するため筋や関節へのストレスがかかると考えられます。個人的にはそのためにDYJOCなどのトレーニングを行うことが必要になってくると思います。