役員の井尻です。
今回は関節の分類でも軸と運動度について書きますね。
運動軸の数からの分類
1軸:指節間関節や腕尺関節などのように屈曲・伸展あるいは回旋のみが可能な関節で、骨がひとつの運動軸を中心に動く。
2軸:環椎後頭関節や橈骨手根関節などのように、屈曲・伸展と内転・外転が可能な関節で骨がお互いに垂直に交わる2つの運動 軸を中心に動く。
多軸:肩関節や股関節のように屈曲・伸展と内転・外転のほか回旋も可能な関係で骨が3つ以上の運動軸を中心に動く。
※運動自由度
関節運動の可能の方向の種類の数を示しており、関節運動が一軸性の運動を1度の運動自由度、二軸性の場合を2度の運動自由度という。3度の運動自由度の関節は肩関節や股関節であり、肩甲胸郭関節が4度以上の運動自由度である。
関節を作る骨の数の分類
単関節:肩関節や股関節、指節間関節などのように、2個の骨からなる関節からなる
複関節:肘関節や橈骨手根関節、膝関節などのように、3個以上の骨で一つの関節を作る。
<まとめ>
関節の分類は形状の方にフォーカスが当たることが多いですが、関節の各関節の自由度や同じ関節包内に骨が何個あるか認識しておくことは重要です。関節を3Dでイメージできるようになれば完璧ですが、そのためにも基礎知識が必要だと思います。