おはようございます。
役員の井尻です。
今回は前々回の続きから書きますね。
③破骨細胞
大食細胞や単核細胞に由来すると想定されている好酸性細胞質の大形多核細胞である。
骨組織に生理的に存在し、骨組織の吸収や除去を行っている。
酸性フォスファターゼ活性が高く、骨塩やコラーゲン線維を分解して、その分解産物を貪食、吸収する。
骨細胞は、成熟骨であっても、絶えず形成、吸収、再形成の新陳代謝を行っている。
しかし、全体の形態が変化することはない(リモデリング)。
リモデリングは骨芽細胞による建設、骨細胞による保守、破骨細胞による解体の役割分担で行われている。
④コラーゲン
骨基質の有機成分の主体となる蛋白である。コラーゲンはらせん状の線維構造で骨の長軸方向の張力に対する強靭性を与える。
⑤プリテオグリカン
コラーゲン以外の骨基質を構成している有機成分であり、共有結合型錯体の蛋白鎖に結合した糖蛋白複合体である。骨、軟骨、結合組織に広く分布している。組織の水分や電解質の代謝に関与している。
⑥無機成分
骨の硬さは線維性有機成分に無機成分が沈着することで生じる。生体のカルシウムの99%、リンの85%はリン酸の形で骨に貯蔵されている。
◇まとめ
骨粗鬆症とは、なんらかの原因によってリモデリングのバランスが崩れて、骨吸収が骨形成を上回り、骨量の減少が著しくなることによって起こります。
次回は骨粗鬆症について書こうと思います。