役員の井尻です。
骨シリーズが続いております。
もう少ししたら関節の基礎について書こうと考えております。
今回は骨の構成成分です。
①骨芽細胞
未分化の中胚葉の間葉の細胞から分化し、幼若な骨や類骨細胞の表面に単層扁平組織様に配列されています。骨芽細胞はアルカリフォスファターゼ活性が高く、コラーゲン線維および糖タンパク複合体の形成や分泌、細胞外液からのカルシウムの取り込みによる骨の石灰化促進などの機能を果たしています。同じように形成された骨細胞が連なって骨となります。
②骨細胞
骨芽細胞は自ら形成した基質内の骨小腔に埋没されると、扁平卵形の骨細胞となります。成熟骨では層板構造に沿って規則的に配列している。骨細胞は多数の細胞突起を出し、骨小腔の間をつなぐ骨小腔管を通して相互に連結しています。骨細胞は骨基質と血液との間の物質交換行っています。また、上皮小体ホルモンやビタミンD、カルシトニンなどの作用を受けて、体液のカルシウム恒常性の維持に関与しています。
◇まとめ
骨芽細胞が成長して骨細胞になり、骨細胞が連結し合うことで骨になるということですね。
次回はせっかく、骨の話が出ているので続きの骨の構成成分に行く前にどうしたら骨折しにくい骨を作れるかの話を書いていきたいと思います。
臨床的にも重要で患者指導などにも使えると思います。