役員の井尻です
今回は立位の定義について書こうと思います。
立位とは?
両足底を平行にして立っている姿勢です。
臥位・坐位などより重心が高く支持面が小さいことからバランスが求められる。
立位には両脚の足をつけた閉脚立位と足を離した開脚立位がある。
開脚は基本的には肩幅であるが、バランスが悪くなるとこの幅が広くなる。バランステストは閉脚・開脚両方行うが、各姿勢で閉眼させ、視界の影響を除くことにより、詳細なバランス能力を調べることができる。
※例えば、ロンベルグテスト
閉脚立位で閉眼して、身体動揺が著しい場合や転倒する場合は陽性となる
末梢神経障害による筋力低下では側方への動揺が起こりやすい。脊髄後索や後根の病変による固有感覚神経障害では閉眼直後から身体動揺が起こり、転倒することもある。
前庭迷路系の機能的障害では身体動揺は閉眼後に次第に大きくなるが転倒することがない。
片側の病変では病変側へ傾きやすい。小脳障害では閉眼による変化がない。
また、立位は歩行の準備体位として位置づけられる。
◇まとめ
立位は日常とっているためいきなり定義を求められると難しく考えてしまうかもしれませんが、言われてみたら簡単かもしれません。臨床においてはやはりバランスやアライメントの観点を考えることが重要かと思います。ロンベルグテストも非常に重要なテストですので有効活用してくださいね。