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  • 2017年10月21日

抗重力筋…なんか聞いた記憶あるけど…?という方へ

抗重力筋…なんか聞いた記憶あるけど…?という方へ

抗重力筋…なんか聞いた記憶あるけど…?という方へ 640 480 日本徒手医学リハビリテーション協会-姫路発、疼痛治療を学びたい理学療法士必見

役員の井尻です。
今回は抗重力筋について書こうと思います。
かなり、忘れてしまっているセラピストも多いのではないでしょうか?
復習と思って読んでいただければ幸いです。

立位姿勢を維持する時、1本の柱を前後から引くように腹側と背側の筋が活動する。
腹側の筋は頸部屈筋群・腹筋群・腸腰筋・大腿四頭筋・前脛骨筋があり、背側の筋は脊柱起立筋・大殿筋・ハムストリングス・下腿三頭筋がある。
特に主要姿勢筋群として頸部伸筋群・脊柱起立筋・ハムストリングス・ヒラメ筋がある。
立位保持には重心移動に伴う身体の移動、一定の肢位を保つために関節の固定などに抗重力筋が働く、筋・腱・関節などの固有受容器からフィードバックされる情報で抗重力筋の緊張が調整される。また、種々の姿勢反射も関与する。重力に抗して姿勢保持に働くすべての機能を総称して抗重力機構という。

◇まとめ
特に立位アライメントを観察していく際に抗重力筋を触診していくことが重要ではないかと考えられます。アライメントが崩れている患者さんは筋の緊張のアンバランスが触知できるのではないでしょうか?
一つの筋が使えなくなると代償で必ずほかの筋の緊張が高い場所があるはずです。
また、背側の緊張が高まると腹側の緊張が低下する相反抑制なども考慮しなければいけないと思われます。