おはようございます。
役員の井尻です。
本日は慢性閉塞性肺疾患についてまとめてみます後編です。
興味がある方は前回からお読みください。
検査・治療・急性増悪についてまとめていますのでよろしくお願いします。
呼吸機能検査:1秒率が70%未満となる。全肺気量・残気量・機能的残気量が増大する。
また、気道抵抗・呼吸抵抗が増大する。
動脈血ガス:進行するとPaO₂の低下、PaCO₂の増加傾向となり、Ⅱ型呼吸不全に陥る。
エックス線:肺の過膨張所見(横隔膜の平低化・胸郭前後径の増加)や肺野の透過性の亢進が認められる。
治療:根治治療はないが症状の改善は可能である。
①禁煙
②呼吸リハビリテーション:呼吸訓練・運動療法
③薬物療法:気管支拡張薬・吸入ステロイド
④在宅酸素療法
急性増悪:呼吸困難、咳・痰の増加、喘鳴が悪化した状態である。
原因は気道感染・大気汚染が多いが1/3は原因不明である。
一度起こすと繰り返すことが多く、予防することが大切である。
歯磨きやうがい、入浴など清潔を心がける。また、ワクチン接種も重要である。
【まとめ】
慢性閉塞性肺疾患では症状とは別に急性増悪も注意しておかなければいけません。
そちらの予防も重要性を患者さんに伝えることも大切かと思います。