おはようございます。
役員の井尻です。
前回までは呼吸の機能評価編でした。
本日から呼吸の疾患についての話に戻ろうかと思っております。
2回に分けて、慢性閉塞性肺疾患についてまとめてみますのでよろしくお願いします。
病態:肺気腫や慢性気管支炎、その他の合併により、閉塞性換気障害を示す疾患
※肺胞領域の破壊と末梢気道の炎症がある。
※肺気腫:終末細気管支より末梢の肺構造が拡張性に破壊された状態
※慢性気管支炎:2年以上にわたって3ヶ月以上咳痰が続き、他の疾患を除外できるもの
定義:有害なガスや粒子による肺の異常な炎症反応であり、完全には可逆性ではない気流制限を伴う進行性の疾患である
原因:喫煙(喫煙者の約1割といわれている)
疫学:60歳以上、日本では約500万人以上
症状:息切れ、痰や咳
進行すると低酸素血症・高二酸化炭素血症のための頭痛や意識障害もある
※全身症状の合併
やせ・筋力低下・貧血・食欲不振・うつ・骨粗鬆症など
所見:呼気の延長、喘鳴、肺性心による浮腫や胸鎖乳突筋・頸静脈の怒張、ビア樽状胸郭・口すぼめ呼吸・フーバーズサイン
【まとめ】
呼吸が吐けなくなってしまっているイメージで良いかと思います。
最終的には意識障害まで誘発する怖い疾患ですね。
そして、タバコとの関連は強いようです!!
次回は慢性閉塞性肺疾患の続きを書きますよ。