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  • 2018年6月23日

気道の4つの役割とは?

気道の4つの役割とは?

気道の4つの役割とは? 658 500 日本徒手医学リハビリテーション協会-姫路発、疼痛治療を学びたい理学療法士必見

おはようございます。
役員の井尻です。
最近は気道の話が多いですが、気道は今日で最後になると思います。
気道の役割について書いていきます。

気道 役割

鼻腔・口腔から咽頭、喉頭に至る上気道と輪状軟骨より末梢の気管から気管支、細気管支、呼吸細気管支、肺胞までの下気道に分けられます。
主な役割
呼吸ガスの導管、吸気の加湿・加温、吸気中の異物や病原体の侵入阻止、誤嚥の阻止
呼吸ガスが出入りするだけでなく、外部環境の様々な侵襲からガス交換の場である呼吸器を保護する役割を果たしている。
まず上気道の口腔、咽頭は摂取物と呼吸ガスが交錯する場所であるが嚥下運動によって摂取物を食道へ、呼吸運動で呼吸ガスが気道へ反射的に導いている。
嚥下時には喉頭蓋が声門を被い、かつ声門を閉じることで、気道内への嚥下物の侵入が妨げられる。
声帯の動きは迷走神経の分枝である反回神経が司る。
神経損傷をきたすと声帯の動きが障害され、嗄声や誤嚥をきたしやすくなる。
両側の損傷では声帯が正中に固定されるので呼吸困難をきたす。

【まとめ】
今回の一番のポイントは呼吸ガスの導管、吸気の加湿・加温、吸気中の異物や病原体の侵入阻止、誤嚥の阻止が役割の主であることです。
一番だけと思われた方も多いのではないでしょうか?
次回は肺胞について書きますね。