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シリーズ：片麻痺シリーズ
【ほんとの原因】片麻痺で降段ができない理由３選！！
今回は階段降段時に麻痺側下肢が内側に入ってしまい,
非麻痺側下肢を接地するスペースがなくなってしまうケースについてご紹介します。
＜解説＞
・片麻痺者が階段を麻痺側下肢から降段する際に、麻痺側下肢が身体の中心より内側に入ってきてしまい、非麻痺側下肢が接地するスペースがなくなってしまうことがある
・麻痺側骨盤の下制や股関節内転の制御が困難な場合、麻痺側骨盤の前方移動と前方回旋がスムーズに行われず重心が後方に残っている場合に生じることが多い.
麻痺側下肢が身体の中心より内側に入ってきてしまい,非麻痺側下肢が降段できない。
理学療法のポイント
・非麻痺側下肢が接地するスペースがなくなってしまう原因が、麻痺側骨盤の下制, 麻痺側股関節内転, 後方重心のいずれによるものかを評価する.
・麻痺側骨盤の下制が原因の場合、体幹の正中位保持と非麻痺側の片脚立位で麻痺側骨盤の下制を制御できるように運動療法を行う.
・麻痺側股関節内転が原因の場合, 麻痺側下肢の振り出し時に股関節内転を制御できるように、麻痺側股関節外転筋を促通する.
・後方重心が原因の場合、麻痺側下肢を降ろす際に麻痺側骨盤の前方移動、前方回旋を行うことで重心を後方に残さないようにし、麻痺側の股関節屈曲をあまり行わなくてもよいように運動療法を行う.
理学療法の実際
1)麻痺側骨盤の下制が原因の場合の運動療法
体幹正中位保持の運動療法
・骨盤の制御は股関節周囲筋を効率的に働かすためにも重要
・非麻痺側の殿部に荷重した状態で座位保持ができるように運動療法を行う.
・非麻痺側への荷重が可能になったら、麻痺側の骨盤を挙上できるように運動療法を行う。
体幹正中位保持の運動療法 (座位)
① 非麻痺側に荷重した状態で座位保持させる. 非麻痺側に体幹が側屈しないように注意する。
可能になったら麻痺側の骨盤を挙上させる。
② 座位で骨盤を後傾位から中間位に動かし、保持させる. 胸椎の伸展によって行わないように注意する。
以上です
治療法についてさらに4つ次回にご紹介します。
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