おはようございます。
役員の井尻です。
意識障害では記録して前日と比べたりすることがかなり重要と言えます。
今回は意識障害の記載で使う4つのワードについてお話します。
状態の評価と記録
再現性のある方法で評価し、その結果を正確に記録することが大切である。
記録がなければ時間的な経過を追っての疾患の把握ができない。
方法としてはMayo Clinic(正常・傾眠・半昏睡・昏睡・昏迷)のものやJCSなどがある。
昏睡:自動運動が全くなく、筋肉が弛緩し、失禁が起こる。
痛み刺激に全く反応しない。
爪の付け根や向こう脛の上を指やボールペンの先などで強く圧迫・刺激すると反応がみられることがある。
次第に消失するときは昏睡が進行したことを表している。また、腱反射、角膜反射が消失すれば深昏睡である。
半昏睡:皮膚を針で強く刺激すると逃避反射を示したり、その他の簡単な反応を示す。
腱反射、角膜反射は存在するが、やはり失禁がある。自動運動はほぼなし。
昏迷:自動運動はしばしば認められる。種々な刺激、触る・高い音・明るい光などに反応し、刺激を避けようとして、手足を引っ込める。
刺激を続けると簡単な質問や指示に応じることがある。
傾眠:種々な刺激で覚醒し、質問に答えたり、動作を行う。覚醒時には精神状態は
ほぼ正常か軽度障害されている。
刺激がないと再び眠ってしまう。錯覚・妄想・せん妄などが起こる。
自動運動・自発語などはある。傾眠と昏迷の間を昏眠などと呼ぶことがある。
【まとめ】
4つの言葉を使い分けてしかり、記載しておき、変化をおってもられたら良いかと思います。
また、理解しておくと病棟との意思疎通にも便利かと思います。