おはようございます。
役員の井尻です。
今回も松葉杖について書きます。
応用編ということで段差や起立時にどのように松葉杖を使うかを紹介します。
間違えると転倒リスクにつながるので読んでいただきたいです。
また、ワンポイントアドバイスもついでにお伝えします。
両松葉杖の場合で完全免荷の場合
・階段昇降上り
①健側下肢を上げる。
②両杖を上げる
・階段昇降下り
①両杖を下げる。
②健側下肢を下げる。
※段差の上側に杖があると杖がつっかえて後方へ押されて転倒リスクに繋がるので注意が必要です。
・起立動作
①杖を両手で持つ
②起立後に腋窩に杖を入れる
・着座動作
①腋窩から杖を抜く
②着座をする
※杖を入れるタイミングや抜くタイミングを間違えると後方へ押されて転倒リスクに繋がる。
【まとめ】
・振り出しがしづらい
少し外側へぶん回しするように杖を振り出すと比較的に振り出しやすい患者さんが多いです。
・腋窩から抜ける
まず、長さの確認をお願いします。
つぎに肩関節を内旋の意識させることで脇を占める方へ誘導してみてください。
・どうしても安定してできない
松葉杖の獲得が必須ではない場合で患者さんによって松葉杖がどうしても難しい時は固定式歩行器を用いる方法もありだと思います。