おはようございます。
役員の井尻です。
前回に引き続き松葉杖について書きます。
今回は松葉杖の歩き方の種類についてです。
①四点歩行
常に3点が床についている歩行である。
杖と足を1つずつ出す方法で、安定性がよく歩行周期を分けて練習できるので歩行練習の初期やバランス低下などに有用です。
②3点歩行
両杖と患肢を同時に出す歩行である。
免荷歩行の際に使う方法で、完全免荷歩行が可能です。
③2点歩行
一側下肢と対側の杖を出す歩行である。
通常歩行に近いので歩行のスピードが良好である。
④ひきずり歩行
両麻痺などに使われる歩行である。
杖を片方ずつか両方同時か振り出す2通りある。
その後、両下肢をひきずるように出してくる。
⑤小振り歩行
杖を下肢が超えることがない歩行である。
両下肢麻痺(ポリオ・下位の脊髄損傷・両麻痺)の歩行訓練初期に使われる。
次の大振り歩行の前段階の練習で用いる。
安定性は良好だがスピードが遅い。
⑥大振り歩行
杖を下肢が超える歩行である。
股関節伸展位で腸骨大腿靭帯などで安定性を確保している。
歩行スピードは良好だが上肢の筋力とバランス能力が必要である。
【まとめ】
かなり多く種類がありますが、その時や患者さんの能力に合わせて難易度の高いものを組み合わせて行うと良いと思います。