• 理学療法士・作業療法士必見のリハビリ講座・徒手療法セミナー講座

  • 2018年7月16日

乳製品は本当に骨を強くするのか?

乳製品は本当に骨を強くするのか?

乳製品は本当に骨を強くするのか? 1024 728 日本徒手医学リハビリテーション協会-姫路発、疼痛治療を学びたい理学療法士必見

おはようございます。
JMR協会の堀です。

理学療法士 健康

皆さん牛乳は好きですか?
僕は嫌いです。
学校で生ぬるい牛乳を飲んで、
気持ち悪くなり、
そこから嫌いになりました。

「ミルクは身体にいい」
と、親、先生が良く言ってました。
皆さんも同じではないでしょうか。

それは、本当なのか?

この前、
患者さんに聞かれました。

とりあえず、
調べる事にしました。
興味ある人かご覧ください。

いつから「乳製品が体に良い」と始まったのか?

詳細は分かりませんが、
ネットである記事を見ました。

これは80年代にアメリカの
酪農組合が行った
販促キャンペーンのスローガンみたいです。

「ミルクは強い骨を作る」というのは
昔ながらの知恵みたいです。

ミルクは本当に良いの?

ミルクが骨の健康にとって本当に大切なら、
乳糖不耐性(ミルクの中に含まれる乳糖を
消化吸収できない体質で
ミルクを飲むことが難しい)の人は
骨粗しょう症になりやすい、
つまり骨が弱く、
もろくなりやすいことになります。
しかし、
アメリカ国立衛生研究所(NIH)によると、
乳糖不耐性と骨の弱さが
関連するかどうかについては
異なる証拠が出ていて、
ハッキリしていないそうです。

また、有力医学誌、BMJ誌で
2014年に報告された研究では、
ミルクを大量に摂った(1日にグラス3杯以上)
女性で骨折のリスクが逆に
「増えた」そう(男性では増加せず)。
この研究では、
ミルクを多く摂ると
酸化ストレス/炎症のマーカーが
増加するともわかりました。
という、記事がありました。

このような結果は、
インターネットでの、
健康関連のブログで、
よく見かける主張です。
『ミルクは酸を生産する食品なので、
炎症と骨の破壊を助長するというもの』

僕自身は、
「ミルクは酸を生産する」という主張は
でっち上げと考えています。

実際にはミルクを飲むと尿酸が減少します。ですから、ミルクは体内の酸を増やし、だから骨に有害という説は成り立ちません。*栄養学の専門誌、『アメリカン・ジャーナル・オブ・クリニカル・ニュートリション(AJCN)』誌で報告された研究

 

「多くの文献を調べてみればわかりますが、毎日乳製品を摂ると長い間には骨密度が増加して、骨密度の減少を予防すると証明している研究が大部分です」、また「乳製品を摂ると、骨粗しょう症による骨折、特に大腿骨頸部の骨折を予防します」*ハーバード大学医学大学院エイジング研究所、博士のシバニ・サーニ

乳製品にかなうものがないという見方も
また、やはりAJCN誌で今年報告された研究によると、ミルクは特に年配女性の骨によさそう。閉経後の女性を対象に調べたところ、毎日乳製品を摂った(ミルク600mlまたはヨーグルト300ml相当)人は、乳製品をる量がそれより少なかった人と比べて、確かに骨が強いとわかったのです。

その研究の著者、ルネ・リゾーリさん(スイスのジュネーブ大学で骨の病気の教授を務める、医学博士)の説明では、骨を強くするには(それに筋肉の健康にも)たんぱく質とカルシウムが必要。そしてたんぱく質とカルシウムを含む食品はいろいろありますが、値段の割にどちらも豊富となると、乳製品にかなうものは少ないとか。

骨を強くするには、
たんぱく質とカルシウムが大切で、
乳製品はどちらも豊富です。

さらに、乳製品には
同じように骨が弱くなるのと
骨折を防ぐために役立つ
カリウムとマグネシウムも
含まれているみたいです。

また、ヨーグルトのような発酵乳製品に
含まれるプロバイオティック成分についても、
「腸のマイクロバイオームに、
それからカルシウムの
吸収に作用します」と言われており、
特に骨に良いのではと言われています。

どのくらいの量をとれば良いの?

1日3カップほどがおすすめと言われています。
(アメリカの保健福祉省、農務省より)

協会に興味がある方は
是非、こちらをクリックして
お問い合わせ下さい!
お待ちしてま~~す笑