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  • 2021年8月1日

【理学療法士から】足がつるという人へ

脱水防止

【理学療法士から】足がつるという人へ

【理学療法士から】足がつるという人へ 760 798 日本徒手医学リハビリテーション協会-姫路発、疼痛治療を学びたい理学療法士必見

おはようございます。JMR協会の堀です。
いつもご覧頂き、本当にありがとうございます。

今回は「足がつる」という方に、ご覧頂きたいと思います。
最近、患者さんから聞かれることがあるので、
以前にもブログで書いたかも・・・ですが、
再度、書こうと思います。是非、最後までご覧ください。
足がつる

 

 

なぜ足がつるの?いわゆる「こむら返り」

脱水はなぜ?
よく患者さんから訴えありませんか?
「朝、足がつったんよ」、「夕方、昼寝して起きようとした時、足がつって大変やった」
僕自身多く患者さんから「なぜ足がつるの?」聞かれるんですよね。
回復期や急性期の方、またスポーツに関わる理学療法士さん、作業療法士さんなら
運動中によくみられるかもしれません。
歩行や寝返りとか経験ないでしょうか?

足がつる(こむら返り)原因とは?

医学用語で、運動誘発性筋攣縮(Exercise Associated Muscle Cramps)と言います。
簡単に言えば、筋肉がけいれんしている状態で
すね。
皆さん、一度は経験したり見たことがありますよね。
その時、足を伸ばしたりしていますよね。
そうすると、筋肉がストレッチされ、痙攣が治りやすくなりますよね。
原因としては、2つあります。
①水分・電解質の不足
②筋疲労の蓄積
です。

①水分・電解質の不足

脱水

水分不足ってよく言われていますよね。
中には、水分をとる習慣のない高齢者さんいますよね。
促しても、「とれない」と開き直る方もいますwww
で、漢方(68)を飲むというケース。
僕の患者さんが多いです。
皆さんはどうでしょうか?

 


 

なかなか水分をとらない患者さんに

理由を説明してください。

なぜ水分をとる必要があるのかというと、筋肉に痙攣をおこす機序を理解すれば
おのずと水分をとった方が良いという事を理解できます。
なので、理学療法士、作業療法士、また患者さんに触れるナースや介護士、
トレーナーさんなども理解しといたほうがいいですね。

体内の脱水や、ナトリウム・カリウム・マグネシウムのバランスが崩れることで
筋肉が異常収縮を引き起こすことになります。
そのため、場面によっての水分補給は非常に重要ですということです!

とは言え、
水を多量にとると、
「体内の塩分や糖分の濃度が薄まるため体内の水分と電解質のバランスが不均等になり、
けいれんを引き起こしやすくなる」
とも言われています。

なので、試合前や試合中で飲む飲料の種類を変えたほうがいい場合があるという事を頭の片隅にいれとくといいでしょう!

例えば、
試合前や暑くない試合中:体液と同じ濃度の水分
➡︎ ポカリスエット、アミノバリュー、
アクエリアスなどのスポーツドリンク

暑い(湿度が高い)試合中:体液より濃い濃度の水分
➡︎ 経口補水液(OS-1など)

OS-1が欲しい方へコチラ

ここで考えないといけないことは
身体に吸収される時間です。

スポーツドリンクは10分~20分に比べて、
経口補水液は5分~10分との報告があります。

経口補水液の方が糖質および電解質のバランスがとれており、
身体への吸収の速度が違います。

暑い環境では大量の水分が汗として出てしまい、
身体の水分および電解質バランスが低下する。
そのため、
吸収する時間の違うスポーツドリンクと
経口補水液のような飲料水を気温や
その日の活動量および発汗程度によって変えた方がいい場合があります。

水分補給の量は、練習前後で比較して飲む量を調整することも大切です!

 

脱水のチェック

2点ありますので、チェックして下さい。

  1. 尿の色が薄ければ問題なし、
    色が濃ければ濃いほど脱水の可能性が高く、熱中症に繋がる。
  2. 爪を圧迫して色が2秒以内に戻れば問題なし、
    2秒以上経って戻りが遅ければ脱水の可能性が高い。

脱水の可能性が高ければ経口補水液やスポーツドリンクを進めるようにして下さい!

 

~野坂和則の「運動パフォーマンスと関係の深い筋痙攣に、電解質が深く関わっていることを示す」~

研究報告によると、実験では、ふくらはぎに電気的な刺激を与えて筋痙攣を生じさせる周波数で筋痙攣の起こりやすさを評価。高温環境下の運動により体重の2%程度の脱水を引き起こす前後で、運動後にミネラルウォーターを与えた場合と電解質を含む経口補水液(OS1)を与えた場合とで筋痙攣の起こりやすさを比較しました。その結果、脱水自体では筋痙攣の起こりやすさには変化はなかったが、ミネラルウォーターを摂取した後には筋痙攣が起こりやすくなり、経口補水液(OS-1)を摂取した場合には、筋痙攣が生じにくくなった事を報告しています。このような研究報告から水分や電解質から引き起こされる事を知っていただけると良いかなと思います。

水分を摂取するまとめ

このように水だけ飲めばいいわけではなく、
水分補給の種類にも気をつけることで
電解質異常での足をつるリスクは少なると思います。

部活でグランドには水しかおくことができない場合、
工夫できるのが塩分チャージ2・3個水に溶かして入れておくと良いですよ。