おはようございます。JMR協会の堀です。
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肩関節シリーズ
【ゼロポジションとは!?】臨床応用まで解説します!!
ゼロポジションについて
上腕骨の長軸と肩甲棘の長軸が一直線上になるポジション(肩甲骨面上)であり
肩関節水平内転60°、屈曲120°(150°ともいわれています)に挙上した状態
この状態は関節包や腱板筋群の緊張が
一定となり上腕骨頭は関節窩に安定した張力で引きつけられ
肩関節において最も安定したポジションとなると言われています。
この肢位では
肩関節をまたぐ筋は全て回旋ベクトルが
減少して求心力として働きます。
特に腱板は
関節軸近くを走行するため上腕骨頭を求心位に保つのに
最も効率よく作用します。
また関節包や回旋筋腱板に
不均等な張力が起こらないことから
肩の腱板損傷の手術後のポジションや骨折した上腕骨を
ゼロポジションで牽引することで
骨折部に余計な外力を生じさせないようにするなど
治療場面でも用いられています。
ただゼロポジションは
肩甲骨の可動性が十分に確保されて初めて効果的となり
可動性が低下している状態では
肩甲上腕関節部分の過剰な動きが要求されることで
周辺の腱板組織の過緊張や関節包の緊張の不均等が
起こる可能性が考えられれます。
特に肩甲骨の上方回旋と鎖骨の挙上、
後方回旋の充分な可動性が必要です。
肩関節運動を考える際には
必ず鎖骨や肩甲骨も含めた複合運動であることを意識しましょう。
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