おはようございます。
役員の井尻です。
前回、高齢者の転倒がいかに骨折につながり寝たきりリスクに繋がるかお伝えしました。
それを防ぐためにも今回は高齢者のバランスについて書きますね。
バランス能力は加齢による低下の中でも著しい低下する一つです。
年齢ともに個体差は激しくなり、80歳以上は特に低下します。
また、深部感覚からの情報が低下するためそれを補うために視覚からの情報に頼ることになります。高齢者は特に閉眼でのバランスが悪いのはこのためです。
また、支持基底面内での重心移動ができる範囲も低下します。
若年者の1/3程度と言われており、特に後方への移動距離の低下は著明です。
外乱に対して行われるステッピング反応を若年者と比較すると速度やステップ長はあまり変化はないが、ステップの回数の増加や側方へのステップなどがみられます。
そのことが前者は前後方に後者が側方への転倒リスクにつながると言えます。
【まとめ】
評価ではステッピング反応を見る際に自制できるかだけでなく何歩でとまれるか?違う方向へのステップがでていないか?などを見る必要があるということですね。
リハビリ中に外乱刺激を不意に与えてみるというのも良いかもしれませんね。
もちろん、関係作りなどはしておく必要はありますが…