役員の井尻です。
関節包って良く聞くし、言っているけど実際詳しくは知らないなって…方いませんか?
今回は関節包について書きますのでそんな方はどうぞ
関節包
外層の線維膜と内側の滑膜でできており、滑膜などで閉鎖された空間が関節腔で滑液が含まれる。
①線維膜
関節は結合組織の被膜である関節包によって覆われている。線維膜は関節包の外層で、骨膜の延長である強い丈夫な結合組織でできている。その役割は運動制御や関節保護であり、神経線維を豊富に含んでいる。
②滑膜
関節包の内層で表層の滑膜細胞と弾性線維を多く含んだ結合組織、血管に富んだ固有層からできている。その役割は関節腔内の老廃物や炎症産物を除去することと滑液を産生することである。
③関節腔
滑液と関節体によって閉鎖された裂隙状の毛細腔で中に滑液を含んでいる。
④滑液
滑膜細胞から産生されるが、正常な関節ではわずかに関節腔内面を潤す程度の量に過ぎない。滑膜表層細胞より産生されたヒアルロン酸、滑膜血管より透析されてきた血漿成分、関節構成体の代謝過程で生じた老廃物でできている。
その役割は潤滑作用で、関節面の摩擦を軽減し、滑らかな運動を可能にする。
また、関節面にかかる圧力を均等に分散させ、血管をもたない関節軟骨に栄養を供給する働きも合わせもっている。
滑液は温度依存性の性質を持ち、温度が低いほどその粘度は増加する。
<まとめ>
関節の運動を滑らかにしたり、代謝を行ったりと重要な役割を担っています。
滑膜や滑液は特に重要で関節に圧をかけて行う方法を推奨している手技も存在するぐらいです。
そこまで難しい考えなくても関節を動かす際に関節包を意識して癒着を防ぐことは実践していくことは必要かと思います。