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  • 2017年11月23日

関節分類②

関節分類②

関節分類② 640 427 日本徒手医学リハビリテーション協会-姫路発、疼痛治療を学びたい理学療法士必見

関節の分類の第二弾です。
役員の井尻です。
前回の続きで4つ目から記載していきますね。

④顆状関節
関節頭と関節窩の形状から多軸性関節の球関節に属するが、関節周囲の靭帯や腱の走行と付着の仕方や骨性不整合のため、回旋運動が行えず二軸性の運動のみ可能である。(例:中手指節関節)

⑤蝶番関節
関節頭の表面は凸面であるが、しばしば溝をもつことがある。またその形は円柱状をした滑車であり、その中心軸は骨の長軸と垂直に交わる。関節窩の表面は凹面であるが、関節頭の溝にはまり込むような隆起をもっている。
この溝と隆起によって運動方向は規制され、関節頭の円柱を中心とした屈曲・伸展のみ可能な一軸性の関節となる。(例:指節間関節)また、蝶番関節のうち溝と隆起の方向が骨の長軸と平行でない場合、関節運動はらせん状になるため、そのような関節をらせん関節と呼ぶこともある。(例:腕尺関節、距腿関節)

⑥鞍関節
向かいあっているふたつの関節面の形状が、ともに馬の鞍のような双曲面でお互いに垂直に交わるように位置している。どちらの関節面にも凹面と凸面の弯曲がみられ、一方の横径が凸、縦径が凹であれば、もう一方の横径は凹、縦径は凸となっている。二軸性の関節(母指手根中手関節)

<まとめ>
らせん関節では膝関節もですよね。軸がズレており、伸展すると外旋するようになっています。
運動学的に伸展を出すのに外旋する事実を知っており、関節分類でもなぜそうなるか説明できると思います。
鞍関節は運動方向によって凹凸の法則が変わるところが運動学的にポイントです。