おはようございます。
役員の井尻です。
2日前では筋肥大は①メカニカルストレスと②内分泌系因子が必要だという話をしました。
また、負荷が強ければ筋肥大の効果も高いということも記載しました。
今回は筋肥大には筋線維の肥大や増加がどちらの原因かという話をします。
筋肥大のほとんどは筋線維の肥大により起こり、筋線維の増加の影響は少ない。
筋肥大が筋線維の肥大によることは明らかであるが筋線維の増加を伴うか否かについては議論が分かれていた。1897年に筋線維の増加はないと報告されてから、多くの研究者により同様の結果が報告され、増加はほとんどないとする考え方が一般的であった。
しかし、その一方で増加を示唆する報告もある。
Gonyeaらは強度の高いトレーニングが増加を引き起こしやすく、増加の有無は筋によって異なると示している。
McCallらはトレーニング後の筋肥大の程度が同程度であったにも関わらずtypeⅡ線維の肥大率に個人差がみられたと報告し、typeⅡ線維の肥大率が低い者での増加の可能性を示唆している。
<まとめ>
筋肥大のほとんどは筋線維の肥大により起こると言えるが、筋線維の増加の影響はデータ的には不十分な状態であるということですね。
今後の文献待ちかと思われます。