おはようございます。
役員の井尻です。
本日は開放性気胸とドレナージについてです。
あまり、有名ではないかもしれませんが知識としてご覧ください。
開放性気胸
鋭的損傷では胸腔内へ空気の流入により開放性気胸が発生し、肺虚脱、低換気、低酸素血症をきたす。呼吸のたびに空気が流入するため、創部よりの流入音が聴診できる。
胸腔ドレナージをすばやく行い、その後に開放創を閉鎖する。
開放性気胸では肺を損傷していることが多いため、処置を逆に行うと緊張性気胸になってしまう。
気胸に対する胸腔ドレナージ
胸腔内にドレーンチューブを留置することによって、貯留した空気を体外に脱気し、肺の虚脱を改善する治療である。
肺の再膨張が十分でないときは除圧をかける。
胸腔鏡下手術を行うことを考えて、穿刺部位は通常第5~6肋間の中~前腋窩線上とすることが多い。
※脱気のみの場合は第2肋間の鎖骨中線上から穿刺する。
空気漏れが消失し、肺の再膨張を胸部X線で確認できればドレーンチューブを抜く。
胸腔ドレナージで肺の再膨張が認められない場合や再発を繰り返す気胸の場合では胸腔鏡下手術の適応となる。
【まとめ】
陰圧をかけて再膨張させるためにドレナージは行うものです。
気胸では重要な治療の1つであると言えると思います。
豆知識して理解してもらえば良いと思います。