おはようございます。
役員の井尻です。
本日は気管支喘息についてです。
基礎から簡単な治療の流れまで紹介しますのでよろしくお願いします。
反復性の気道閉塞発作を繰り返す疾患でその程度は自然にまた治療により軽減・消失するのが特徴である。
慢性の気道炎症、気道過敏性の亢進、可逆性の気道閉塞を特徴する疾患で、閉塞性換気障害をきたす。発作性で反復性の咳、喘鳴、呼吸困難を主張とする。
特徴
①喘鳴を伴う発作性の呼吸困難
②非特異的な気道過敏性
③アレルギー性気道炎症
④気道リモデリング:気管支壁の厚くなり、呼吸機能低下・治療抵抗性を増大させる。
⑤夜間~早朝
診断
①喘鳴を伴う発作性の呼吸困難を繰り返すことが特徴である
②呼吸機能検査:スパイロメトリーで発作時に閉塞性障害を認め、気道抵抗は増加する。
③気道可逆性試験:気管支拡張薬を吸入前後に1秒量を測定し、12%以上かつ200mL以上の改善があると陽性と判定する。
④ピークフローの日内変動が15%以上
⑤聴診にて笛音(wheezes)を認める
治療
①発作時
β₂刺激薬吸入を基本とし、ステロイド全身投与+アミノフィリン点滴
重篤な場合:O₂吸入、エピネフリン投与、気管挿管、人工呼吸器
②非発作性の対応(長期)
吸入ステロイドを基本とし、テオフィリン徐放薬、抗ロイコトリエン受容体薬
長時間作用性β₂刺激薬などを組み合わせる。
【まとめ】
症状は思っていたのと近いのではないでしょうか?
幼いころに発症して大人になるにつれて治るという印象ですよね。
次回は睡眠時無呼吸症候群です。