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  • 2018年7月24日

横隔膜の基礎ポイント!!

横隔膜の基礎ポイント!!

横隔膜の基礎ポイント!! 640 481 日本徒手医学リハビリテーション協会-姫路発、疼痛治療を学びたい理学療法士必見

おはようございます。
役員の井尻です。
横隔膜
本日は横隔膜についてまとめてみたいと思います。
解剖から運動まで記載しているので参考にしてください。

横隔膜は胸腔と腹腔の境となる筋-腱性の隔壁で、胸腔の底を形成している。
その起始部は腰椎部、肋骨部および胸骨の3つに区分される。
全体として円天井型に胸腔内に盛り上がって集まり、中央に腱性の部分がある。
これを腱中心という。
横隔膜が収縮すると腱中心が下行して胸腔は拡大し、腹腔内圧が上昇する。
面積は約270cm²ある。安静吸気時には腱中心が下行して、胸郭は約1.5cm垂直方向に拡大し、胸郭の容積は約400mL増加する。これは一回換気量(500mL)の70~80%を占め、残りは他の筋活動による胸郭拡大である。

横隔膜の位置は体位によって変化する。
背臥位では最も高位となり、呼吸運動における横隔膜の振幅が最も大きくなる。
立位では横隔膜の円蓋の頂点が下がって、振幅は小さくなる。
坐位では頂点がさらに下降して、呼吸運動での振幅が最も小さくなる。
そのため、強い呼吸困難があるときは上半身を起こし、起坐呼吸を行うと呼吸がしやすい。

【まとめ】
念のためですが、起坐呼吸とは上半身を起こしオーバーテーブルなどにもたれかかり、前傾を保つ姿勢(起座位)をとるか、後ろに寄りかかる姿勢(ファーラー位)などのことです。
心不全の方にもみられる現象です。