おはようございます。
役員の井尻です。
今回は拘縮の最後です。
運動の影響について書こうと思います。
運動によって、コラーゲン原線維の架橋形成が抑制され、組織は正常化する。
不動を解除したあとの運動の効果は組織学的変化として不動により萎縮し密性結合組織へと変化して滑膜などの組織が運動によって正常像に近い疎性結合組織へ変化することが分かっている。また、生化学的変化としては、不動のため減少していた水分やグリコサミノグリカンが運動によって増加し、コラーゲン原線維の潤滑作用や線維間距離も増加することが知られている。つまり、運動という機械的刺激によって、滑液の分泌亢進が起こり、滑液成分が正常化し、コラーゲン原線維の架橋形成が抑制されることで、結合組織が疎性化すると考えられる。また、運動によって関節には圧迫と解放が繰り返される。関節軟骨は関節が圧迫から解放されるときに、浸透圧によって滑液を吸い込み、グリコサミノグリカンなどを取り込んでいることが知られている。したがって、運動は滑液や滑膜だけでなく関節軟骨にも影響を及ぼしている。このように運動は関節全体の環境を大きく変化させる効果を持っている。
<まとめ>
ポイントは関節に機械的刺激を与えることだと考えます。
運動とまでいかなくてもROMexを行うことでも刺激は少ないながら入って上記のような反応を期待できるのではないでしょうか?
これを読むと運動はやっぱり良いことが理解できますね。