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  • 2017年12月16日

拘縮と強直とは?

拘縮と強直とは?

拘縮と強直とは? 640 480 日本徒手医学リハビリテーション協会-姫路発、疼痛治療を学びたい理学療法士必見

おはようございます。
役員の井尻です。
今回は拘縮と強直の違いについて書きますね。
説明できないな…とお困りの方は、ぜひご覧ください。

拘縮とは自他動で可動域制限を起こしている状態である。
一般的に皮膚・筋・神経などの関節構成体以外の軟部組織の変化によって起こると定義されている。
近年では、関節構成体である関節包や靭帯をふくめた軟部組織の異常による他動的な運動制限全般と定義づけているものもある。
つまり、筋収縮が発生していない状況下で関節周囲軟部組織の特性である柔軟性・伸張性が低下し、これが原因となって関節可動域制限が認められると拘縮が発生したと結論づけることができる。

強直は関節体・関節軟骨・関節包・靭帯などの関節構成体そのものの病変によって起こるものと定義されている。
近年では関節相対面の癒着によって、他動的に関節が制限された状態のみをいう。
臨床的には強直は拘縮が進行した結果、生じたものが多い。強直は関節内外の組織が非可逆的変化に至っていると推論できるため、リハビリでは改善は難しく観血的治療の適応を考える必要がある。

〈まとめ〉
近年では関節の癒着で判断するようですね。
リハビリとしては強直になると治療は不可能であるため拘縮を起こさないようにROMexを十分に行うことが必要だと考えられます。もちろん、拘縮の原因を評価してその要因に対して治療することも重要かと思います。