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  • 2018年5月29日

意識障害の機序とは?

意識障害の機序とは?

意識障害の機序とは? 640 427 日本徒手医学リハビリテーション協会-姫路発、疼痛治療を学びたい理学療法士必見


おはようございます!
役員の井尻です。

今回からは意識障害シリーズです。
意識障害ってカルテでみるけど説明できない新人セラピストはいるのではないでしょうか?
また、急性期病院などでは特に良くみられると思います。
初回なので本日は機序について書いていきたいと思います。

機序
臨床で意識障害を的確に評価し記載することは非常に重要であり、基本でもある。
種々の感覚刺激が上行性脳幹網様体を経由して視床下部や視床に至り、そこから大脳皮質の各所へ覚醒刺激が送られることより、意識の保持がなされている。

意識の障害があると網様体・視床・大脳全体が正常に機能していないことになります。
網様体の障害では脳ヘルニアによる中脳付近の圧迫や下部脳幹の出血・腫瘍などで起こりやすい。
視床では両側性の血管障害で起こる。
頭蓋内圧亢進による脳血流低下では大脳の全体的な機能が障害されて意識が低下する。
循環系の異常では低血圧による立ち眩みや出血性ショック
代謝系の異常では糖尿病性昏睡や尿毒症、肝性昏睡、各種の中毒などがある。

【まとめ】
結局、網様体・視床・大脳が正常に働いて初めて意識清明になるということですね。
例は上げましたが、種々の原因でみられるので原因を追究しておくことも重要かと思います。