おはようございます。
役員の井尻です。
本日は呼吸困難の指標についてです。
みなさんはどんな指標を使っているでしょうか?
今回は特に有名な2つの指標を中心に紹介・解説していきたいと思います。
間接的評価ではMRC息切れスケールやHugh-Jones分類が有名である。
日本ではHugh-Jones分類が多いようです。
・MRC息切れスケール
0 激しい運動をした時にだけ息切れがある
1 平坦な道を早足で歩く、あるいは穏やかな上り坂を歩く時に息切れがある
2 息切れがあるので同年齢の人より平坦な道を歩くのが遅い、あるいは平坦な道を自分のペースで歩いている時、息切れのために立ち止まることがある
3 平坦な道を100mあるいは数分歩くと息切れのために立ち止まる
4 息切れがひどく家から出られない、あるいは衣服の着替えをする時にも息切れがある。
・Hugh-Jones分類
Ⅰ度 同年齢の健康者と同様の労作ができ、歩行、階段の昇降も健康者なみにできる
Ⅱ度 同年齢の健康者と同様に歩行できるが、坂、階段は健康者なみにできない
Ⅲ度 平地でさえ健康者なみに歩けないが、自分のペースでなら、1.6km以上歩けない
Ⅳ度 休みながらでなければ45m以上歩けない
Ⅴ度 会話、着物の着脱にも息切れがする。息切れのため外出できない
直接法では10段階の修正Borgスケールと10㎝の直線上にマーキングするVASが代表的である。
【まとめ】
間接・直接の特徴を理解して評価・記録してもらえたら良いかと思います。
治療中は直接法を指標とするほうが適切です。
もちろん、患者さん自身の様子を観察することも大切かと思いますよ。