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  • 2017年12月23日

不動が関節に与える影響とは(時期編)

不動が関節に与える影響とは(時期編)

不動が関節に与える影響とは(時期編) 640 427 日本徒手医学リハビリテーション協会-姫路発、疼痛治療を学びたい理学療法士必見

おはようございます。
役員の井尻です。
関節の不動の影響を書こうと思います。
簡単に言うと関節が固定されるとどうなるかということです。
これを読むと時期での関節拘縮の影響する要因を推測する助けになりますよ。

「約2週間~1ヶ月以上の固定で不動の影響が関節に及ぶ」
外傷や手術後の関節に対するギプス固定や安静などの不動状態により、関節周囲の軟部組織に器質的な変化が生じ、関節可動域が制限される。

・Trudelらはラットの膝を固定し、不動期間と可動域の制限因子との関係を追跡的に観察した結果、固定期間2週間までは筋が制限因子として優位であるが、それ以上固定すると関節構成体が優位となるとしている。

・岡本らはラットの足関節をギプス固定し、不動期間の延長に伴う可動域制限因子の変化を調査した結果、1ヶ月程度の不動期間では筋由来が優位であり、不動期間が2~3ヶ月で関節構成体由来の制限が優位なることを明らかにした。
不動が2週から1ヶ月以上になると、関節構成体に影響が及ぶと推測できる。

<まとめ>
よって関節が動かないと2週間から関節構成体の影響が発生するためそれまでに適切にROMexを行っておくことが重要であるか理解できると思います。患者さんへROMexがなぜ大切かを説明するのにも使えると思います。