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  • 2018年3月17日

ベッドレストと筋トレついて

ベッドレストと筋トレついて

ベッドレストと筋トレついて 640 480 日本徒手医学リハビリテーション協会-姫路発、疼痛治療を学びたい理学療法士必見

おはようございます。
役員の井尻です。

ベッドレスト中はどんな筋力トレーニングがよいかについてお話させてもらいます。
基本的には筋委縮を防止することが求められますが、どんなトレーニングが良いのかしめしていきますね。

一側の手術により30日間臥床中の患者の健側下肢に対し最大抵抗で5回の下肢伸展挙上トレーニングを行っても筋力増強の効果はなく、大腿四頭筋の筋委縮が起こったと報告がある。

Kawakamiらは健常者9人を対象に20日間のベッドレストを行いトレーニング群とコントロール群に分けて大腿四頭筋の筋力と筋断面積を測定した。トレーニングは等尺性のレッグプレスを90°膝屈曲位で3秒間30回最大で行った。
その結果、コントロール群の筋力は10.9%、筋断面積は7.8%低下したのに対し、トレーニング群の筋力は変化なく、筋断面積は3.8%低下傾向にあったが有意な差はなかったとしている。

さらに、Akimaらは20日間のベッドレスト中にダイナミックなレックプレスを行いコントロール群と比較した。
トレーニング群として90%で10回3セットと40%で疲労困憊まで繰り返すレッグプレスを毎日行った。
それにより膝屈筋の筋断面積の低下を防止できたとしている。

【まとめ】
筋委縮を防止し筋力増強効果を得るためには一般的に行われる高負荷低頻度の筋力トレーニングではなく、高頻度の筋力トレーニングが必要であった。
臨床的にベッドサイドのトレーニングでは負荷は軽めでもよいので高頻度行うことが重要である。