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  • 2018年2月6日

ベッドレスト ~筋委縮編~

ベッドレスト ~筋委縮編~

ベッドレスト ~筋委縮編~ 1024 768 日本徒手医学リハビリテーション協会-姫路発、疼痛治療を学びたい理学療法士必見

おはようございます。
役員の井尻です。

3日前に引き続きベッドレストシリーズです。
本日は筋委縮です。
果たして、どのぐらいの期間でどの程度萎縮するのでしょうか?

ベッドレストによる筋委縮に関してはMRI、CT、超音波による筋のサイズ計測が行われています。結果によるとベッドレストによる筋力低下や筋委縮は抗重力筋に起こりやすいとされています。
筋力の変化と同様に筋委縮の変化もベッドレスト後早期から起こります。
Ferrandoによるとベッドレスト7日間で大腿部の筋力が有意に3%減少しているといわれている。
また、その他の文献でも大腿部あるいは膝関節伸展筋の筋断面積が20日後に7~10%あるいは30日に5~11%、42日では14~17%の低下すると示している。

加えて、下腿部でも筋委縮は早期に起こっている。
17~20日のベッドレストで10~12%の萎縮または、30~35日で6~12%の萎縮が報告されている。
120日間では30%萎縮したという文献もある。

<まとめ>
ベッドレストやギプス固定すると1週間で約2~3%の筋委縮するようですね。
筋委縮すると筋力は必ず低下しますよね。
なぜなら、断面積が小さくなるためです。
このデータからも早期リハビリが必要といえますね。
また、栄養状態も影響しそうですが…