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シリーズ：股関節シリーズ

【注意！！】デュシェンヌ歩行の原因は中殿筋だけでいいの！？

【概要】

今回はデュシェンヌ歩行の原因について話していこうと思います。
学生の頃国家試験ではデュシェンヌ歩行の原因は股関節外転筋と覚えていたのではないでしょうか？
しかし、原因はそれだけでいいの？と問題提起する動画ですので最後までご覧ください！！

【解説】

研究で行われていたものを紹介するのですが股関節疾患ある患者さんでデュシェンヌ歩行が出ている方と出ていない方で股関節外転筋力と股関節内転可動域制限の計測した結果と股関節内転可動域制限とデュシェンヌ歩行の出現率が提示させていましたがそのデータでは股関節外転筋筋力では優位な差が認められず、股関節内転可動域制限に優位に差が認められていました。
股関節内転可動域制限
５°以下は100％
10°以下は38％
15°以下は22％出現すると言われております。
股関節内転可動域制限が強ければ強いほどデュシェンヌ歩行の出現率が高いという結果でした
股関節内転可動域制限がどれほど重要か理解してもられたと思います。
もちろん、股関節外転筋筋力が全く関係ない訳ではないと思います。
股関節外転筋筋力に関しては時間的・空間的な要素があったり、筋の収縮要素があったりと今後の考察の余地があるとまとめられていました。

現象で考えると歩行において立脚側へ重心を移動させない必要がありますが股関節内転可動域制限があると骨盤の立脚側へのシフトが制限されてその分体幹を側屈させて立脚側へ重心移動を代償していると考えられます。

さらに考えると股関節外転筋力はデュシェンヌ歩行・トレンデレンブルグ歩行両方に関係がありますが股関節内転可動域制限はデュシェンヌ歩行にだけ関係があると言えます。
トレンデレンブルグ歩行は骨盤が遊脚側へ下制する現象ですが股関節内転可動域制限があると不可能ですので理解しておくと良いと思います。

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